汪さんと市場に行き、目利きを教わった。
それぞれの店に汪さんが行くと、店に人が緊張するのがわかる
「値段は関係ない。とにかくいいものだけを選ぶ」と豪語する汪さんの眼光鋭く、手早くいいものを選別していく。
更に驚きは、野菜、肉や魚介はもちろんレバー! まで、すべて素手で触って質を確かめる。
野菜は、生のままかじって、あるいはナイフで向いて食べて、確かめる。
よほど高く買い続け、しかも目利きへの信頼があるのだろう。こうできるのは、汪さんだけらしい。
1すっぽんはエンペラが分厚く、肉が厚く、脂少なく、甲羅が青いものを選べ。
腹側に青い点々があって、押して柔らかいのはいい。
2タウナギは、尻尾が細く尖っているのはダメ(手前)。平たくなっていないと硬い。
3イシモチは目の輝きを見てエラを見る。エラが黒ずんでなくぺたぺたしているのを選べ。
4中国で使うくわいは日本のそれとは違い黒くて、平たい。これはその場で剝いて生のまま食べ、甘さを調べろ
実際生で食べた、初生くわいである、味わいは食感が、やや硬い梨。味は梨と芋の間といったところか。
5、角煮にする豚バラは五層に油が入っていること。
6煮るスペアリブは、脂のサシが入っていること。
7上海蟹はお尻(だろうか)の厚いのを選べ、大きいのは身に旨みが取られてミソが上手くないので、選ばないこと
8うなぎは、青いのを選べ(これは日本と同じだね)。
9川海老は、白いのを選ぶな。
10.ジー菜ならこれ。
11.筍は丸いのより平たいほうが甘い
素手で触る。食べる。舐める。匂いを嗅ぐ。何回も押す。千切る。投げる。踏みつける(すっぽん)。汪さんの品選びは、とかく豪快なのであった。
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