根津「メゾン・デュ・シャテーニュ」にて

食べ歩き ,

雑味なく、滑らかに舌の上を、鴨の妖艶なエキスが通り過ぎていく、「シャランカネットバルバリーのサルミソース」。
ナイフを入れた瞬間、森の香りに包まれ目を細める、「野生茸のショーソン」。
危険な香りで官能を惑わせる、「黒トリュフのショーソネット、ペリグーソース」。
そしてChateau Rayas CHATEAU DE FONSALETTE2001の熟成が、料理と抱き合い、さらなる高みに登らせる。
「アピシウス」故高橋徳男シェフの息吹は、根津の町で、ひっそりと息づいていた。
根津「メゾン・デュ・シャテーニュ」にて

2014閉店