東京とんかつ会議155大塚「とんかつ逸業」ロースカツ定食1400円

食べ歩き ,

東京とんかつ会議155大塚「とんかつ逸業」ロースカツ定食1400円
【肉2衣3油2キャベツ2ソース2ご飯2味噌汁2お新香2特記なし計17点】各項目3点満点特記1点総計25点満点

平成から令和に変わらんとする時制、また新たなとんかつ職人が現れた。一人厨房に立つ真面目そうな若主人に修行先を聞けば、目黒の「かつ壱」だという。とんかつ激戦区目黒で奮迅されているとんかつ屋である。
ご出身は、福建省だという。ついに日本人以外のとんかつ職人が出てきた。おそらく初ではないだろうか。今後は増えていくのだろうか。とんかつ人口が国際的になっていくのは喜ばしいことである。
とんかつを頼むと、1枚分にラップした肉を取り出し、衣をつけてフライヤーで揚げる。特徴は揚げてからじっくり休ませることである。そうした肉は、ほどよい色合いで、食欲を誘う。きめ細かい肉でしっとりとしているが、極微かに香るものがあり、脂がやや重い。衣は、やや粗いが、揚げきりよくサクサクと軽快な音を立てる。皿に接地した下の部分の衣もしならず、サクサクとしている点はとてもいい。
キャベツはやや粗め、お新香は沢庵に浅漬けきゅうり、ご飯はやや甘味にかけ、あさりの味噌汁は、特殊なうま味がある。この価格で、見事な厚さの肉を提供している点は評価したい。