東京とんかつ会議123銀座「華蓮」上ロースかつ(150g)2500円

とんかつ会議 ,

東京とんかつ会議123殿堂入り審議
銀座「華蓮」上ロースかつ(150g)2500円

【肉3衣3、油2、キャベツ3、ソース3、御飯3、新香2、味噌汁3、特記1お茶23点】(各項目3点満点、特記項目含め25点満点)

 JA鹿児島県経済連が経営する店。黒牛や黒豚・さつま芋等の農畜産物を使った料理を出す。鉄板焼きコーナー以外は全て個室で、たとえ一人で行こうにも
落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと食事が出来る。
 前回同様上ロースカツは、肩ロースに近い肉が使われていた。なにより黒豚に力がある。肉質が緻密で、噛む喜びがあり、味にコクがある。サクッと香ばしい衣は中粗、前回は高温気味でやや突っ込んで揚げられていたが、今回はじっくりと揚げた美しい仕上がりで、最後の一切れまで程よく火が取った状態でいただけた。油切れもいい。ただ油自体がさらりとしているので、この力のある豚には、ぜひ黒豚のラードで揚げてもらいたい。そうすればより魅力的なとんかつとなり、黒豚の実力をさらに発揮できるだろう。
 キャベツは実にみずみずしく鹿児島産だというソースは、スパイシーで、よくこの肉に合う。麦味噌と豆腐の味噌汁も香りよく、鹿児島産の米も、甘く香り高い。
 お新香は、沢庵と佃煮。沢庵自体の質はいいが、ぬか漬け等、とんかつの味をリフレッシュする新香があれば、より魅力的な定食になるだろう。
 食前に煎茶、食後にほうじ茶が出されるが、ともに上質で甘く、香り高く、食事の気分を高めてくれる。