東京とんかつ会議番外編、一人出張会議
鹿児島「川久」黒豚ロースカツ定食 1900円

鹿児島で人気のとんかつ屋である。昼時は開店前から並ぶ人が出る。
黒豚ロースカツ150gと普通のロースカツがあるが、黒豚はなんといっても肉が素晴らしい。
噛めばなんともきめ細かで、肉汁がじっとりと滲み出し、口元から皿にこぼれるほどである。
甘い香りが流れ、脂身も存在感がありながら、すうっと消えていく。
衣は細かく薄く、カリカリと香ばしく、肉を盛り立てる。フライヤーで揚げられ、油かラードではないのが残念だか、肉に十二分に甘い香りがあるので、物足りなさはない。揚げたての断面も、しっとりと肉汁と脂が滲み出て、中心がややレアの仕上がりもいい。
キャベツはやや乾いてはいるが、あまみあり、九州特有の甘めの味噌汁で香り高く、具はワカメと豆腐。ご飯は並。お新香は大根の醤油漬け数枚とやや寂しい。この値段であるなら、海藻のわさび和えという小鉢は必要なく、お新香を充実させて欲しい。
ソースは普通のとんかつソースとゆずみそが用意され、手前には三つに区切られたソース皿が置かれるので、お客さんはそこにソースを入れて漬けて食べている。塩と辛子は卓上にはなく、頼めば運んできてくれる。
特記のコロッケは、、芋の甘味に満ちたほのぼのとする味わい。

ランチは1100円でロースとヒレの盛り合わせ。

肉3 衣3 油3 キャベツ2 ソース2 ご飯2 お新香2 味噌汁3 特記コロッケ1 21点