東京とんかつ会議 176回  広尾「とんかつ ひとみ」ロース定食1850円

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東京とんかつ会議 176回  広尾「とんかつ ひとみ」ロース定食1850円
〈肉3油2 衣2 キャベツ3 お新香3 ソース3 味噌汁3 ごはん3 特記なし 計22点〉
7月中旬にオーブした広尾のEAT PLAY WORKは、飲食街と新たなワーキングスペースを提供する施設である。一階二階が飲食街になっていて、一階にこの「ひとみ」はある。広尾にはとんかつ屋がなかったので、近隣に住み働く人にはありがたいだろう。
 豚肉は、「南の島豚」を使っている。都内では「豚組」、「あげづき」が使っている宮崎産のブランド豚である。
キメが細かく、脂は淡い甘さがあって、軽やかに溶け、赤身は味が濃い。素晴らしい肉である。衣は中粗で高温で揚げていることもあり、サクサクよりもガリッとした食感である。もう少し軽やかな方がこの豚肉とあうと思う。
油はサラダ油を使われているとのことで、あっさりとしているが、この豚肉の脂が軽いこともあり、甘くコクのあるラードなら、さらにおいしさが増すと思われる。
お新香は、大根醤油漬け 白菜浅漬け 山ゴボウという布陣で、なかなかいい。おかわり自由のキャベツは、みずみずしく甘い。なめこの味噌汁は赤だしで香り高く、柔らかめに炊かれたゆめぴりかによるご飯は甘い。ソースはくどさがなく、香りが華やかである。
このように脇役陣が優れているので、衣や油切れ、油、揚げ方を手直しすれば、都内屈指のとんかつ屋になるだろう。
塩だれとソースが添えられるが、この塩だれが豚の甘味を引き立て面白い。塩や辛子は、注文すれば出してくれる。
山本氏
【肉3油2衣3キャベツ2ソース3ご飯3味噌汁2お新香3特記なし合計21点】
河田氏
【肉3、衣2、油3、キャベツ3、ソース3、御飯3、お新香2、味噌汁3、特記 なし 計22点】