朝からこのサンドイッチのためにパンを焼く。
焼きたてのパンを、少し寝かせ、厚く切る。
切れ目を入れて、ゆで卵のフィリングをこれでもかと詰め込めば完成である。
「わあ」。
運べば誰もが歓声をあげる。
噛めば、温かいパンに、むむっと歯が入っていく。
やがて卵に出会うと、優しい甘みが現れて、もちもちと弾むパンの甘い香りと響き合う。
笑うしかない。笑うしかない味である。
それは、どんな大人も子供に戻す、最強の卵サンドなのであった。
金沢　おいしい本屋「OH LIFE」にて。

閉店