旬の歳時記 馬肉 2012.08.09 食べ歩き , 東京 , 馬 Tweet 初めて馬刺しを食べたのは、森下の「みの家」だった。 丸谷才一「食通知ったかぶり」を読んで、たまらず訪れたのである。 馬肉はひんやりと冷たく、舌にぴたりと抱きつき、鉄分の濃い滋味が漲って、思わず「うまいっ」と叫んだ。 馬刺しで飲む酒も痛快である。 心が草原を駆け巡り、軽くなる。 次第に上気していく感覚を楽しむことは、実に悦楽である。 そんな悦楽を求めに「しん」へ行く。 馬刺し、馬バーガー、馬すき焼きで、「ヒヒ-ン」と鼻息を荒くする。