旬の歳時記 かじき6-8 2012.06.30 食べ歩き , 東京 , すし Tweet かつて日本橋にあった「千八鮨」の短冊に、「突きんぼう」と書かれたネタがあった。 「なんですか?」と聞くと、「カジキでさあ。昔は船の切っ先で、銛で突いていたから、こう呼んでね」と、役者張りのいい声でご主人が答えた。 「今の時期はマグロがあまりよくないでしょ。代わりにカジキはいい」。 握ってもらったカジキは、赤みの渋みは柔らかく、滑らかだが突き抜ける味の躍動があった。