新種のペラ焼き

食べ歩き ,

新種のペラ焼きも、見逃せない。

もう一軒の店「タッチ」も尋ねた。

<にしむら写真>

ペラ焼きハシゴである。

こちらはペラ焼きだけでなく、お好み焼きもやっている。

こちらでは、ベーコン、キャベツ、チーズの入った新種の「洋風ペラ焼き」がいただける。

同じように作るが、具が多い分、上から生地を少し垂らして伸ばし、裏返して焼く。

そしてヘラでペタペタと押えながら広げていく。

大阪あたりのお好み焼きでは、上からヘラで抑えようとすると「押えるな!」と叱られるが、ここは逆である。

やがてソースと青のりがふられ、大きな円盤状の「ペラ焼き」が完成する。

(工程写真1)(完成写真)

薄く大きいお好み焼きといってしまえば簡単であるが、お好み焼きとは距離を隔てている。

あのふっくらがない。

具が増えた分、生地の頼りなさが、妙に愛おしくなる。

その侘しさが調味料となって、しみじみとうまい。

料理とは、ゴーカだけではいけない。

そんな情緒を、「ペラ焼き」は教えてくれるのであった。