60数年生きてきたが、タラコにソースをかけたのは、初めてである。
バームクーヘンのフライも、初めてである。
また、加熱されたこの果物を食べたのも、初めてであった。
タラコにソース。アリである。
ただし衣がついてこそ生きる。
香ばしい衣にソースが染みて、中からタラコの塩気と旨みが顔を出す。
衣は、ソースとタラコの仲介なのだな。
だから、違和感がないどころか、馴染んでしまうのである。
揚げたバームクーヘンはどうだろう。
人気のクラブハリエのバームクーヘンである。
衣をつけられ揚げられている姿は、往年の可憐さは、微塵もない。
また加熱によって、甘味が相当増しているのではないかと、おそるおそる食べた。
しかし違う。
甘味が衣に隠れている。
フライなのに、エレガントささえ漂うではではないか。
カリッとした衣の食感との、対比もいい。
さて最後は、丸い串カツである。
「何を揚げたのかは秘密です。ソースをかけないで食べてください」と、言われた。
食べると、柔らかく、酸っぱい。
やんわりと甘みもある。
シロップ漬けのレモン、、それともレタスを柑橘酢であえたのか?
なんわだろうと、記憶のひだをまさぐる。
キウイだったのである。
加熱するとこうなるのか。
ああ、串カツは面白い。
新世界じゃんじゃん横丁の「大将」と「王将」にて。
omo大阪の宿泊者用串カツツアー。