愛すべき変態農家

食べ歩き ,

愛すべき変態農家さんに出会った。
トマトという野菜と出会ってから、おそらく50数年になるが、こんなに衝撃を受けたことはない。
トマト29種類を食べ比べたのである。
なんと30数種のトマトを栽培している、高知のトマトファーム麻岡真里さんの計らいであった。
素人には、まったく同じトマトに見えるのだが、割ってみると違う。
食べてみると、また違う。
人間と同じである。
皮が固い奴、酸味が尖っている奴、優しい奴、太い奴。
甘みが強い奴、旨味が濃い奴。
ジューシーな奴、さらりとしている奴。
青臭い奴、太陽の香りに満ちている奴。
当然ながら、それぞれを麻岡さんは、明確に知り尽くしていて、説明するとき、「この子はね」という言い方をする。
麻岡さんの愛を受けたトマトは幸せに溢れて、命の輝きに満ちていた。
この貴重なトマトの食べ比べをしたい方、手を上げて。
三度美味しい、トマト炊き込みご飯ほか、トマト料理もいただけるよ。