「大丈夫です」と返す、大丈夫ではない人たち

日記 ,


店内に掲げてあるメニューに、さらだのしゃしんがあったが、モーニングメニューと記してあったので、そばにいた店員にたずねた。黒のTシャツ、黒のベースボールキャップのツバを頭の後ろに回してかぶっている、20代後半の男子である。
「このサラダ今の時間でも頼めますか?」
すると、「はい。大丈夫です」という言葉は帰ってこなかった。
「はい。お召しあがりいただけます」
なんと気持ちのいい青年だろう。マニュアルではない、彼の育ちが素直に出た言葉だったように思う。
返答を 大丈夫ですで返す、大丈夫ではない人たちに慣れていただけに、サラダが一層気持ちよくだべることができた。
隣は30代前半男子でサンドイッチを食べていた。
食べ終わると、備え付けのウェットティッシュで机をきれいに拭いて、食事を終えた。
二つの誠実に出会って、なにかとても気分がいい。
心の中でありがとうと言ってみる。