怒涛の福井食探訪が終わった。
菓子屋が入ったというもの
1日目 10軒
2日目 9軒
3日目 10軒 計29軒という、私はもえあずでもえびまよでもギャル曽根でもありませんよという、フードファイターばりの取材だった。
もちろん一人で食べているわけではなく、数人で分けて食しているのだが、かなり根性がいる。
コツとしては
1、最後の一軒まで「お腹がいっぱい」という言葉は発しない
2、同じジャンルを重ねない
3、前の店のことはすぐに記憶から消す。
4、ときおり飛び跳ねて、胃袋の空白を作る
5、店と店の移動中は、前の店のことや食事のことを話さない。
6、今日は何軒目などと数えない。
7、なんとか食べ終えようという方に意識がいき、味わうことが疎かになるので、通常より集中力を高めなくてはいけない。
8、プロとして、味を分析判断するということに意識を傾ければ、満腹だということは忘れてしまう(ウソ)。
といったことだろうか。
しかしさすがに最終日、9軒行った後に一人で割烹フルコースを完食するのは、大変だった。
酒を飲んだら、麻痺し、満腹感が失せるかもしれないと思い、3合ほど飲んでみたが、すでに満腹のせいで微塵も酔いが回らない。
不覚ながら、最後の肉料理を減らしてもらい、締めのご飯三種類も極少量にしてもらった。
「この人太っているのに、意外と少食だな」と、ご主人は思ったに違いない。
食後胃袋に血がいき過ぎて、頭が虚になっているのを感じた。
現在食べ終えて12時間経つが、趙満腹、絶賛胸焼け状態にある。
今日は、昼に蕎麦を食べてから、発とうと思っていたが、できそうにもない。
三日間終えて気づいたことは
1、福井の人は超がつくほど、餅好きである。
2、魚介の質が高いのは知っていたが、地元の人は、それが普通だと思っている。
3、知らない郷土料理、辛子和えやナスと青唐辛子、ニシンの味噌和えなど、今まで知らなかった郷土料理がある。
4、東京では希少な地辛子を普通に使う。
5、種類は限定されるが質の高い果物がある。
これは掘りがいがあるぞ、と感じた次第であった。