干瓢巻. 旬の歳時記。

にぎりずしの締めに、6つ切りにした細切り干瓢巻を食べないと、寿司を食べた気がしない。

干瓢巻は巻寿司の横綱である。

海苔の香りと酢の香り、酢飯の米の甘みがほどけ、そこにしっとりと甘みが染みた干瓢が出合う。

僕はそこにわさびを噛ませるのが好きだが、なあになくてもうまい。

それにしても、スイカより大きい果実を、ひも状に細長くむき、干し、戻して食べるなんて、誰が考えついたのだろう。

食べる度に、その人に感謝する。