大阪は安うてうまいというけど

食べ歩き ,

大阪は安うてうまいというけど、新地やミナミで食べていると、あまり感じない。
しかし先日大阪の方に、これが庶民の味や、安うてうまいのはこれやと、ある店に連れていってもらった。
住宅街にある一軒家で、看板も何も出ていない。
アルミサッシのガラス戸が閉まっていれば、そこが飲食店だと気付く人はいないだろう。
店名がどこにも無い。

連れて行ってくれた人も常連なのに店名は知らないという。

店名自体無いのかも知れないという。

すごい発想である。
地元では人気のお好み焼屋で、ひっきりなしに客が来て、時折行列にもなるという。

店内は鉄板の前に木の椅子が六席分置かれているだけ。

値段表もメニューもない。

じゃりんこチエである。
焼き手は、腰の曲がったおばあちゃんと娘さんであろう二人のおばはん。
手際よく、次々と焼いていく。
大阪なのに、薄い生地を作り、キャベツを載せ、イカと豚と揚げ玉乗せ、生地をたらす。
玉子を割って裏返した生地を載せて出来上がり。
少し変わった広島風でもある。
出来ますものは、洋食焼きと呼ぶこのお好みと、焼そば、焼うどん、各モダン焼だけ。
やきそばは麺が太く、濃いソースとがっぷり四つに組む。
洋食焼は、薄いながらも生地のうまみ、甘みがある。

ソースも特製なのか、甘さがくどくなく、フルーティーな香りある。
豚もイカも存在感あり。
上にかける一味は甘い香りのするある韓国製。

かけても辛さが優しいため、どばっとかけている人がほとんどである。
シンプルでいて、ゆるぎないうまさ。
二人で缶ビール二本、焼きそば大盛り一つ、洋食焼一つ、うどんモダン一つ。

お会計は、1810円。