夜9時半に、ハマった。
5軒目、餃子屋はしごで2軒目だというのにハマった。
最初は、満腹の腹をさすりながら「とりあえず小さい餃子を頼んで、様子を見よう」と、消極的姿勢だったのに関わらず、その小さい餃子を一口食べて、火がついた。
「うまいじゃない」と餃子は頼むは、シュウマイを頼むは、小籠包は頼むは、各種料理も次々と頼む。
餃子の包み方がいい。皮がいい。
焼酎のおかわりをしながら、満腹のはずがなぜか食欲に火がつき、壁に貼られたメニューもベタ誉めする。
いい店とは、こういう店のことを言うんだな。
PAIRONにて
普通動物は、必要な栄養素を摂取すると、満腹中枢から信号が来て食べることをやめる。だが人間は、大脳が非常に発達しているので、美味しそうなものを見ると、栄養摂取どは無関係に反応してしまう。
脳神経の中には、欲求が満たされた時に活性化し、快感を与える「報酬系」という神経があって、ここが活発化するのが「別腹」なのである。つまり僕は、大脳が発達しているのと同時に、報酬系神経も人より敏感なのである。