カスタードクリームか、生クリームか。
シュークリームを選ぶ際に、悩むポイントである。
シュークリームは、もともとカスタードしかなかった。
だが、いつの間にか生クリームが忍び寄り、今は半々か、生クリーム派が多いように思う。
カスタードから生クリームに移行したのは、冷凍技術が発達した昭和30年以降だという
この悩みを持つ人は、銀座ウェストに行けば、解消する。
この店には、店だけで食べることが可能な「ハーフアンドハーフ」という、両方のクリームを挟んだシュークリームが用意されているからである。
上蓋を剥がすと、生クリームしか見えない。
しかし下には、カスタードクリーが隠れている。
まず上蓋を裏返して半分にちぎり、クリームを乗せる。
最初は生クリームから行くのがいいだろう。
滑らかで軽いクリームを、シュー生地が優しく受け止める。
次にカスタードを掘り出してのせれば、どっしりとした濃厚な味わいのクリームが、シュー生地をがっしり抱きしめる。
残った下生地は、ナイフフォークで優雅に食べよう。
え? どちらが好きだって?
それは、選び難い。
ストレスを抱えているならカスタードで吹き飛ばし、軽快な気分の時は生クリームでなごみたい。
午前なら生クリーム、午後ならカスタードもありだよね。
でもベストは、このハーフアンドハーフではないだろうか。
生クリーム7カスタード3の割合で合わせ、それをシュー生地にたっぷり乗せて頬張る
これにつきる。