まったく映えない写真である。
同じセイロの写真が三枚? と思われるかもしれない。
だが違う。
きしめん、うどん置く奥である名古屋に、美味しい蕎麦屋があるとは思えなかった。
しかし以前紹介した、「手挽き蕎麦一心」や「手打ち蕎麦ひろ」のように、優れた蕎麦屋が多くある。
その頂点に立つのかもしれない「玄水」を訪れた。
いただいたのは以下である。
山菜てんぶらと「板付き(板わさ)」の後に、そばをたぐる
1. 長野県奈川の在来種
繊細でほのかな草のような香りがあり、まろやかな甘みが伝わる
2, 宮崎県椎葉の在来種
玄米茶のような香ばしい香りとしっかりとした甘味を感じ、粘りがある
3,長野県入野谷の在来種
ナッツのような香ばしい香りが漂い、穏やかな甘みが広がる。
帰り際にご主人が「東の方ですか?」と、尋ねられた。
「なんでわかるんですか?」と聞くと、
「東の方はそばをつゆにつけてもそばから離さない。しかし西の方は端からそばを離す」。
そういってにっこり笑った。
また来よう。
次回は店名「玄水」に託された「酒」をとっぷりとのみ、品切れだった、徳島県祖谷のそばをたぐりにまたこよう。