原宿「ペポカ」

食べ歩き ,

原宿「ペポカ」。
文化遺産「セビチェ」、本日は鯛。一般的なペルー料理屋だと、ライムとペルー唐辛子アヒ・リモと塩だけだが、それに加えて3種類。
黄色いが黄唐辛子アヒ・アマリヨがベース。赤がロコト唐辛子主体
緑がコリアンダー(シラントロか)主体。
それぞれに穏やかな味付けで、中でも黄色がいい。酸っぱく辛い中に、果実に似た甘い香りと、微かな甘みがある。
辛味を和らげる安納芋の付け合せが憎い。
最後の「虎のミルク」も忘れずにね。
「カウサ」。ライムと唐辛子で味付けたマッシュポテトで、さらに様々な風味を混ぜ込んである。
手前から、アヒ・アマリヨ風味にチキンサラダのせ、ほうれん草のカウサに蛸のマリネのせ。イカスミとビーツ風味にエスカベッシュのせ、赤唐辛子のカウサに蟹肉。
ピンチョスである。
多くの移民による文化融合がなされてきたペルー料理。
原産のジャガイモと唐辛子を使ったアンデス料理に、公用語のスペイン語の影響が多大にあるスペイン料理、日本料理、イタリア料理、中国料理が混ざり合った料理は、世界の最先端料理と同じ、国境なき郷土料理である。
お次は「蛸のオリーブソース」。ゆで蛸の薄切りにかかった紫色のソースは、ムラサキオリーブをつぶし、マヨネーズ上にしあげたもの。紫オリーブの持つほろ苦みが蛸のうま味にからんで、酒が進む。
続いてペルーの代表的屋台料理で、牛のハツを唐辛子などに漬け込んで焼いた「アンティクーチョ・デ・コラソン」。そうサッカーでおなじみコラソンは、心だよね。
鉄分に満ちたジューシーなハツ。一口齧れば、肉を食う思いが駆け抜けコーフンする。
そこへ三種のソースが盛り上げだ。
そして最後は「タクタク」。ロコ・サルタード(牛肉と赤玉葱、トマト炒め)
豆の煮込みと米を混ぜ焼いたタクタクは、豆と米の甘みが合体して優しい気分呼ぶ。
そこにどこか懐かしい味のロモ・サルタード。
聞けばペルー醤油で味付けだとか。フジモリ君も食べていたのかな。
郷愁があって、温かく、強めの酸味と辛味、塩気、うま味があって、甘味はさりげない。
グローバルでヘルシー。女子を虜にする料理。
こりゃあ、フェランアドリアも惚れ込んでバルセロナに店を作るわけだ。