真実の味を求める、孤高の洋食屋。ご主人亡きあと、奥様と息子さんがその味を守る。以前は昼営業がなく、夜もコース中心だったが、昼も営業され、オムライス(千円)だけをいただくことも可能。ただし一日十食限定。
トマト、鶏ひき肉、玉ねぎ、椎茸、赤ワイン、セージなどを使い、二日かけて作ったトマトソースで炒められたチキンライスを薄焼き玉子で包み、これまた二日かけて作られる、トマト、チャツネなどによる自家製ケチャップがかけられる。
一口食べれば、玉子の甘みと自家製ケチャップ、トマトソースがなじんだ穏やかな味わいに陶然となり、誰でもが笑い出してしまう。手間暇をかけた料理だけが持つ、心に届くおいしさに満ちている。そして食べ終えた後に、優しい気分になる。類似はどこにも存在しない、天下唯一の真実の味わい。