全員20代である

日記 ,

全員20代である。
一人ずつインタビューをした。
料理人を両親から反対されて、大学の法学部に進学したが、やはり夢を捨てきれずに大学を辞めて、この道に進んだ人もいる。
料理上手の母親に感化されて、料理人を目指そうと思った人もいる。
一番若い方は20歳で、皆さん将来に自分の店を持つ目標と計画を、明確に描いている。
若いゆえに未熟なことも多い。
おじさんにとっては、まだまだ甘いぞと思うところもある。
だが皆さん、シェフの才能を愛している。
作り出す料理に、敬意を抱いている。
心底惚れて、この店で働くことの喜びを感じている。
だからこそ、例えカカオで小さな星を作る地味な作業でも、イワシの骨を抜くだけの仕事でも、料理は作らずサービスだけをやらされても、意味の深さを知っている。
皿を運んで料理を説明するときも、気持ちの押し売りではなく、お客様の立場に立って説明する。
スタッフ全員が同じ方向を向いた、気持ちの良さがある。
それだからこそ、「ODE」でいただく料理には、清々しさと暖かさがあるのだろう。
頑張れ若者。輝く未来を目指せ。