~人の振り見て我がふりなおす〜

食べ歩き , 日記 ,

~人の振り見て我がふりなおす〜

「新田裏とり辰」実は最近、いろいろな焼き鳥屋に出かけたけど、
廉価な店以外は不満が残る場合が多かった。
ここは、店主が、それぞれの部位をどのように焼いて
どんな味わいや食感で出したいのか、明確に思い描いていることが伝わる。
そのことがなによりいい。
レバはまだ進化の余地があるが、膝(写真)や砂肝、モモの
さばき方、刺し型、焼き方が面白い。
せひ、ハツもやってほしい。
塩も肉に馴染み、肉の中まで熱々がいい(これさえできていない店の多いこと)。
また女将さん(恐らく奥さん)が、店をやっているのが楽しくてしょうがない
という雰囲気も微笑ましい。

隣に、20代OL二人に囲まれた、冴えない50代後半のサラリーマン。
「どうだここの焼き鳥には驚いただろ。もう他では食えないだろ」と自慢している。
さらに、魚ならどこ、焼肉ならどこと言っている。
「カルビは○○。日本の肉文化を変える店だな。そこはカルビよりハラミがうまいけどね」。
「魚は○○。〆サバがうまいぞ。ネツキとかいうサバだったな。あれ食ったら他食えない」。
そこまで自慢するか。断定するか。
それに根つきだろ。松輪だろ。
OL二人が可愛く、「こんど連れていってくださぁ~い」。などと言っているので、
余計神経に触った。
でも。
あれ?
似たようなこと、僕もやって、やにさがっていないか?