京都「殿田」

京都の定宿と麺。<京都の平生72>

食べ歩き ,

京都の定宿は、京都駅八条口のロイヤルツインである。
全室ツインであることや,大きなサウナ付き大浴場、部屋の風呂も大きいなどメリットは多くあるが,もう一つの理由がある。
殿田食堂が、歩いて50秒のところにあるからだ。
開店は、1030なので、ここで遅い朝食を必ず取る。
メニュー数は36種類あるが、もう18種ほどを制覇した。
働いているのは,おばはん3人とおっちゃん1人で、京都のどこにでもあるうどん定食屋である。
そのどこにでもあるという日常が好きで、毎回行く。
今朝は、反則技に出た。
天玉うどんに、きつねを乗っけてもらったのである。
きざみきつねが、とじたまごにまみれている。
この光景がいい。
ふにやりとなったきつねに、卵がふんわりと包んでいるのがいい。
一方天ぷらは、見た目の半分がエビの実体である。
先端は衣だけの空虚部分があり,僕は実体のエビより、このつゆが染み込んだ衣を愛している。
ふにゃりと頼りなくなった侘しさに、だしの効いたつゆが入り込んで、少しだけ豊かになる。
ふにゃりを口に含みながら、そこにやわやわのうどんを通してあげる。
すると、幸せだなあという気持ちになるのだった。