両国・かど家

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両国・かど家

文久二年創業。九十三年に建て替えられた、端正なたたずまい。個室のみ。池波正太郎も愛し、「鬼平犯科帳」の「五鉄」のモデルとしても知られる。

創始者が尾張出身であった関係で、八丁味噌仕立ての鶏鍋を始めたという。丸い鉄鍋に鶏脂をひき、入念に練られ、艶艶と輝く八丁味噌を入れ、出汁でのばす。しかる後、鶏皮、ハツ、レバー、砂肝、もも肉、胸肉の順に入れ、焼き豆腐、白滝、葱を入れ十分ほど煮る。最後に春菊を入れ、完成。

溶き卵につけて食べる。

こっくりと濃い、甘い八丁味噌の味わいが優しく鶏に絡み、猛然と酒やご飯が恋しくなる。特に、弾けるような食感のもも肉の滋味と味噌味の出会いがたまらない。

最後はきしめんを入れ、煮込みうどん風にして締める。もしくは、残った汁をご飯にたらりとかけてもよし、卵とじにしてかけてもよし。

鶏の煮こごり、鶏刺し、和え物、竜田揚げ、鍋、きしめんのコースで七千円。スープ煮も選ぶことができる。

昼は各種弁当のほか、一人用鍋二千五百円という、お値打ちも。

 

2018 8/31閉店