<駅弁勝負 第102番>上越新幹線開業40周年記念弁当。

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駅弁勝負
鉄道開業150周年ということで忘れていたが、田中角栄肝入りの上越新幹線も40周年だったのか。
作ったのは、新潟の弁当会社、SLばんえつ弁当で知られる、神尾弁当部である。
弁当を止めているゴムバンドが、上越新幹線カラーになっているのは、鉄オタにとっては、たまらないだろうな。
値段はやや高いが、同社の鮭が一切れ入った幕の内が、900円ということを考えると妥当だろう。
鮭は、塩焼き、醤油漬け、味噌漬けと3種類。
味噌漬けは、酒が恋しくなる味であり、醤油漬けはご飯が進み、塩焼きは分厚くて嬉しい。
そして何より嬉しいのは、ご飯がおいしいことである。
もっちりとして、甘く、白ご飯をほおばる喜びに溢れている。
これは錦糸卵を寄せて、白いご飯だけを露出させ、それだけを是非食べてほしい。
山ゆりや大根漬けは、ちょいと寂しいが、この辺りに配慮されたら、さらに良くなると思う。
40周年記念と言わず、これからも残してほしい弁当だった。
隣は推定50代後半の品のあるご夫婦。
ご主人はミネラルウォーター、奥様はお茶で、取り出したるは、サンドイッチだった。
また勝負させてくれない悲しさよ。
ところが大宮から乗られた同年代夫婦の旦那さんは、新宿旧田中屋の復刻「鳥めし」。
シンプルでいい弁当だが、今朝は僕の勝ちだな。