メキシコシティで

食べ歩き ,

メキシコシティで、これから昼食を取りにレストランに行こうとするとき、出来れば歩いていかないほうがいい。治安の問題ではない。
① タクシーが驚くほど安い。
② 行く道すがら、タコスやトスターダ、ケサディ−ジャやソペの屋台が次々と現れて、買い食いしてしまうからである。
僕もやってしまった。タコスやトスターダの誘惑に打ち勝った先に、それはあった。
おばちゃんが、中国の大餅のようなものを鉄板で焼いているではないか。
焦げ目がなんともうまそうではないか。気がついたら、頼んでいた。
「一つ」と指を立てると、「チチャロン。○×▽□○」。どっちがいいんだと聞く。見た目は丸いチチャロンにそそられて、謎の葉型の○×▽□○は辞退する。
丸いチチャロンの作り方は、以下の通りである。
おばちゃんが、丸い生地をひねり取リ、球状にし、チチャロン(オレンジ色のひき肉〜たぶん豚皮の微塵とサルサの煮込みだと思われる)を包み、平たくしてラードを塗る。プレス機でさらに平たくし鉄板にラードを塗って焼く。
焼き色がついたらあ、さらにどのトッピングを入れるかと聞く。
聞かれてもサルサしか聞き取れなかったので、見た目で、サルサとレタス、カッテージチーズを指差した。
もはや、アメリカ人が鶴橋で、ジョンを頼んでいる気分である
すばやくおっちゃんが挟み入れて、包み、プラスチックの皿に入れて完成。
恐らく120円くらいである。
皮がいい。タコスと同じコーンから作った生地のふっくらとした食感が嬉しく、中からうま味十分の豚皮が現れる。
たまらんなこいつ。
後から知ったが、こいつはゴルディータス(Gorditas)という料理名らしい。
意味は、太った女性。
いやん。