マンダレー最初の夕食は

日記 ,

マンダレー最初の夕食は、35th通りにある「Daung Lann Gyi」に向かう。
Traditional RoyalFoodとある様に、昔王族が円形のちゃぶ台で食事をしていた様式に従って、丸い卓に皿がびっしりと置かれる。
ただし、料理の写真はあるものの、英語表記は一切なく、店員も喋れず、選ぼうにもまったく何が何だかわからない。
しかしそこはわれらが山田さんが仕切ってくれる。
高田馬場「ノングインレイ」の店主山田さんである。選んだのは、クエローザというセットで、クエローザは王様、つまり「王様定食」である。
では写真順に説明しよう。
1卵のカレーは、どこか日本的なカレーを思わせる優しい味わい。
2「ナンピャーイーチェ」は、ナンプラーと唐辛子とカピ(たぶん)をたたき合わせたもので、うま味が濃い ミャンマーのXO醤である。
3さつま揚げとジャガイモカレーもほのぼのとした 、牧歌的日本風カレーである。
4「マトンカレー」うま味が深い。油と香りとうま味が混沌と重なり合って、 濃い味を作り上げている。
5「揚げナマズのスパイス漬け」。うむ。ナマズが干し魚の様な旨味を放つ。食べていてどこか懐かしい味がするのは、干し魚の鰹節系旨味と豆味噌の旨味を感じるからだろうか。
6鳥の素揚げ。よく運動した親鳥だろう。筋肉がしまっている。
7豆と春雨のスープ。豆の優しい甘みが溶けている。
8季節の葉っぱのタナオンユエ
9ハヤトウリの漬物
10チョンシャープェッ 高菜とエビのような香りが漂う。
11これが良かった。「青マンゴーと塩辛と唐辛子和え」。この塩辛もカピだろうか。青マンゴーの青い香りと酸味に熟れた塩気が混じり合って、なんとも後を引く。
12マトンの内臓(レバー)カレー。マトンカレーより、さらに味が深い。
13マンダレー風サラダ、手間の細い茎を持つオリーブ色の草は、インドでは茎を歯ブラシにするというから、インドセンダンだろうか。ほろ苦く、体が気清められる感じがある。三つ葉のような香りで苦味強い。スミレの草などを、これまた塩辛と香草類を混ぜたつけダレでいただく。
14以上をご飯にかけ、徹底的に混ぜて食べる。たまらん。
14歯に少し産毛が生えてほろ苦い、現地ではヒヌヌエと呼ぶ草のニンニク炒め。
15デザート「モンイエーボ 」モンはお菓子、イエーボは浮くの意味。ココナッツフレークがけ、もち米粉の団子。
16練乳と果物。
以上を6人で食べ、ビール大瓶6本頼み、計5400円。一人900円。
王様の定食おそるべし。