楽しい。
とにかく楽しい。
ここに来たら、ダイエットも糖質制限も、血糖値も、飲酒の控えも忘れ去ることが、まず肝心である。
気の合う食いしんぼうの友人数人か、とびっきりの美女を伴い、店に入る。
バーのカウンターで、マティーニかブラッディマリー、あるいは少し甘いレモンドロップマティーニを飲みながら、語り合う。
席に着いたら、シャンパンは飲まない。
まずは本店の場所に敬意を払い、ブルックリンラガーのIPAだな。
そして、ステーキを頼む。
サービスの助言は無視して、肉をこれでもかと、頼む。
前菜は、アイスバーグレタスのウェッジサラダに、トマトとタマネギのスライス。
このブルーチーズと美味しいベーコン、そして味の淡いレタスの組み合わせがアメリカだなあ。
トマトと玉葱をただ切っただけという芸のなさもアメリカだなあ。
甘辛い、ビータールーガーソースをかけて食べるのも、アメリカだなあ。
そして付け合わせは、ジャーマンフライドポテトに、蒸しただけのブロッコリーに、クリームスピナッチは、欠かせない。
ステーキが来る前に、ベリンジャーを頼んで、迎え撃つ体制は万全だあ。
さあ肉が来た。
もう、焼き具合がどうの、熟成がどうの、塩加減がどうのなんて言うヤボなやつはお断り。
肉をワシワシ食って、サイドをガシガシ食べて、ワインをガブガブ飲む。
料理を食べ終えたら、デザートタイム。
キーライムパイに、アツブルシユトゥールデル、そしてホーリーカウホットファジーサンデー。
コーヒーにはアメリカ式に軽いホイップクリームを、たっぷり入れて。
後はバーボン飲もうかなあ。
ああ楽しい。