パリ甘味報告6

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パリ甘味報告6 ビストロのデセール
20区「ル・バラタン」では、タルトタタンと洋梨の赤ワイン煮。
舌の上に横たわり、ふんわり崩れゆくりんごは、甘く酸っぱく、焦げる寸前まで焼かれたタルトの香ばしさとともに、生きる歓びを謳歌する。
一方洋梨は、慎ましやかさの中に赤ワインのしぶとさを飲み込んで、凛としている。「ラ・ミ・ジャン」では、名物「リ・オレ」。
丼大のボウルに入れられて、テーブルにドスンと置かれた。
これ一人一個頼んだらどうすんだ。
米と乳の優しい甘みが抱き合って、ほのぼのとして気分を呼び、そこへバニラが香って心を揺らす。
添えられるは、キャラメルソースとヌガーナッツ。
約1名はキャラメルが美味しいと言って、リオレよりそっちを食べていたっけ。
やはり肉の脂肪や乳脂肪の大量摂取後は、甘味が恋しくなる。