バカガイ。 2016.04.10 食べ歩き , 貝類 Tweet 本名はバカガイと不本意ながら、剥けばアオヤギ、柱は小柱、干物はサクラ貝と、粋に呼ばれりゃ幸せだな。 舌(足というか)は、動物の舌のように艶かしく、食べれば爽やかな香りが抜けて、微かにクセがある。 このクセを生かすには、ヌタが一番。 小柱の、大星と呼ぶ水管に近い大きな柱は、ぐりっとした食感で甘みも強く、すしや天ぷらに。 特に、中心に生を残したかき揚げの、噛むと滲む切ない甘みには、涙を呼ぶうまさがある。