ハラミ一本飯。

食べ歩き ,

「サカエヤ」のハラミを1本切らないで焼き、そいつを齧りつきながら、白いご飯をかきこみたい。
そんな思いで「あさひ」に急行した。
「さあ食え。食ってみろ」。
皿の上に横たわるハラミが叫ぶ。
もう顔は、焼く前からにやけている。
慎重かつじっくりと焼き、ハサミで切って、ご飯に乗せた。
はは。
そのお姿だけでよだれか出る。
齧りついた。
ハラミは凛々しい筋肉を歯と歯の間で躍動させる。前歯で食いちぎり、奥歯で咀嚼する。
肉のジュースが、舌の上で渦巻く。
鼻息は荒くなり、体が上気する。
僕は思わず立ち上がり、「肉を、牛肉を食らっているぞぉ‼️」と、叫んだ。
名古屋「焼肉ホルモンあさひ」にて。#