神保町・七條
昼は洋食。夜はフランス料理と洋食の二本立てで楽しませてくれる人気店。昼夜ともに盛況だ。
「和牛テールのハヤシライス」は千八百円(ハーフの千円もあり、料理をいただいた後の締めとしても最適だ)。ソースポットでサービスされる。
濃いこげ茶のソースが運ばれるや否や、煮詰めた赤ワインならではのかぐわしさが漂い、思わず顔がにやける。
ご飯にかけ口に運べば、穏やかな甘みを伴ったうまみと、豊かなそれでいて切れのいい酸味が広がって、ワインの豊かな香りが抜けていく。
たっぷり使ったワインによる効果と玉葱などの甘みのコクがほどよく調和して、ご飯が無性に恋しくなる味わい。食べ終わって、その余韻だけで、ご飯が食べられる凛々しさと上品さがうまく折り合っている。
テールはその中にあって、コラーゲンのうまみたっぷりに、にゅるりと溶けるように、ほろりと崩れるようにあって、ソースを盛り上げる。玉葱とマッシュルーム入り。ご飯も上等。福神漬けの薬味添え。ランチはカップスープとミニサラダ付。