大事件である。
チキン弁当が、昭和39年に発売されたままの姿で、復刻した。
昭和39年といえば、ケチャップライスも鶏の唐揚げもご馳走だった。
ちなみに当時は、幕の内弁当が百円で、チキン弁当が二百円だったという。
小学生だった僕も、鳥の唐揚げが入ったトレーをどけると、ケチャップライスが現れる。
昭和49年に、今のワンボックス型に変更して、ときめきは消滅した。
そして今回である。
蓋の表に、日本食堂と印刷されているのが泣ける。
蓋を開ければ、鳥の唐揚げが顔を出し、そのトレーをどければケチャップライスが現れる。
「わーい」。
周囲に人がいなかったなら、そう叫んでいただろう。
なんと素敵な光景だろうか。
さて復刻弁当は、普段が900円に対して、1150円である。
ライスの上の炒り卵はないが、鳥の唐揚げが多く、、特製マスクケース付きということを考えれば、適正だろう。
なにより嬉しいのは、普段のチキン弁当より、ケチャップ味が濃いことである。
さてでは食べ方に入りたい。
今回は、復刻に敬意を表して、前菜に、緑野菜の胡麻和え、だし巻き卵、鳥レバー焼きを、参戦させた。
1.鳥の唐揚げを食べる。
2.ケチャップライス(表記はトマト風味ライスとあるが、ここはどうあってもケチャップライスと呼びたい)を一口。
3.味変のため、インド料理でハバドを細かくしてご飯にかけるが如く、ポテチをやってみたが、湿気ているので、妙な味になってしまう。これはやめてください。
4.鶏をちぎって、チキンライスにする。うまい。食感の対比の妙。
5.だし巻き卵を、ちぎってライスに乗せてオムライス風(これをやりたくて買ったのです)。これまたうまい。
6.チキンとだし巻き玉子をライスと合わせる。
なぜかしっくりこない。やめてください。
7歳後に最も大切なこと。チキン弁当には、フォークがついてくるが、ケチャップライスは、箸で食べた方が、圧倒的にうまい。
無機質プラスチックが舌に当たることもあり、ケチャップ味が半減するからである。ぜひ箸食をおすすめしたい(車内販売に言えばくれるはず)
この形、ずうっと続けてほしいなあ。