ショートケーキ6花選

食べ歩き ,

ぼくのお気に入りショートケーキ6花選
僕のお気に入りは、まず曙橋の「ラ・ヴィ・ドゥース」。
二層に挟んだ厚切り苺に新鮮なシズル感があって、対比的な生クリームと味わいの重奏を呼んでいる。
次が大泉学園の「プラネッツ」で、ローマジパンを使ったスポンジが、舌の上に乗せた瞬間消えてしまうほど軽く、クリームも軽めで、それが苺と見事な出会いを見せている。
第三が門前仲町の「サロン・ド・ペリニョン」で、小さい身の丈に苺四個を上下に挟むしっとりとしたスポンジに目が潤む。クリームも濃厚で、隠し味で塗られた苺シロップも心にくい。
第四が新宿「高野」で、ショートケーキ好きには夢のような、高さ二十センチはある「ダブルショートケーキ」。果物屋ならではの質の高い苺も光っている。
第五が鶯谷の「イナムラ・ショウゾウ」
挟んだ苺の粒が大きく、それをしっかりとしたスポンジで挟み、乳脂肪分の高いクリームで合わせた、気品ある味である。
第六がご存知、淡路町「近江屋洋菓子店」。
軽いながらもしっとりとしたスポンジ、ほどよい重さと甘さのクリーム、酸味のある苺のハーモニーによる、「ああっ」とうずく、懐かしくも誠実な味わいである。
以上が東京ショートケーキの六花選
いま僕の夢は、「近江屋」で、アイベリーを使った一台一万円!なりのショートケーキを頼み、出来上がり時間を指定し、時間に合わせて来店して、スポンジに水分が染みない出来立てを、その場で食べることである。
どうです。誰か乗りませんか
京都・北山「パウンドハウス」