その国で生活して会得したもので作りたい

日記 ,

「今は世界中から食材や調味料が集まってくる。でも僕は現地に行って食べた食材や調味料以外は使わないようにしている。できれば一回食べただけでなく、その国で生活して会得したもので作りたい」。
今までさまざまな国で仕事をしてきたシェフのロス・ラステッド氏は、可愛いい目をくるくると輝かせながら語った。
彼は、シドニーのミシュランにあたる「グッド・フード・ガイド」の 2016 年の最優秀レストランに輝き、最高の3 シェフズハットを獲得している「Bridge room」のオーナーシェフである。
日本の食材や世界各国の食材、あるいは自分で作った味噌を使うなど、一皿のなかには、さまざまな要素がある。
しかしどの皿も、珍しさや面白さが先に立つのでなく使い方がスムーズで、バランス良く、必然性がある。
ラム肉を中心とした9皿の特別コースの中で、特に印象深かったのは、ラムのタンである。
「オーストラリアの料理人は炭火焼が好きだけど、焼き方にはあまり気を配っていない。あの大きな焼き台だと、細かい調整ができないと思い、炉端焼き(長七輪)を使ってみた」
ラムタンは小さいので、ひとり一頭分というゼータクだが、その繊細な甘みが見事に生きている。
そのいたいけな滋味に、深々と感謝した。
Robata grilled lambs tongue,tomato curry spinach.green tomato.yoghurt
タン自体の甘みが生きている。トマトカレーソースで、思わす笑いたくなる痛快さ。下にはヨーグルト、緑トマトの薄切り、ほうれん草。ソルトブッシュ(オーストラリア特有の草、ラムに食べさせると、ハイレベルなビタミンE含有の他、ミネラル豊富な肉になる事で知られる)、チャイブの芽
全9皿の全貌は別コラムを参照してください