サンパウロの守備力と三度のきわどいオフサイドに泣いたリバプール。試合後の選手や監督のコメントに憤慨とあきれも含んだ悔しさがにじみ出ていた。
1-0は試合としては面白くないし、レッズファンにとっては、血管が切れる試合だったろう。
しかしこんなに冷静になって守りきるブラジルサッカーを久々に見た気がした。代表はいままで、圧倒的な攻撃力に比べて逆に守備が弱かったりする(前回のW杯でのイングランド戦でのオーウェンにかわされたルシオのミス覚えてますねぇ)。
でもこんなに守備がしぶといブラジルがいるんですねぇ。だからこそ、ブラジルサッカーは奥深く強いのだ。
たまたまその深夜、CSで97年の南米選手権決勝をやっていた。対戦相手は、開催国のボリビアとブラジル。後半で1-1。
高地で動きの止まったブラジルに対し、ボリビアが70%ほどのボール支配率で迫る。
なんとあのレオナルドが二度ほどトラップミスをして相手に球をとられ、ロベカルやカフーは全く上がらず、ドゥンガは元気なく、エジムンドは悪い癖(ベルディの時もそうだったすね)が出て反則しまくり。
ロベカルやシルバはパスミスを繰り返し、ロナウドは孤立している。こんなブラジルもめったに見ない。
弱いブラジルに悪魔エチュベリが何度もシュートし、ミドルシュートも多数。何とかコーナーに逃げまくるアウダイール。
しかし一本のパスでロナウドが飛び出し、一人交わして決勝弾!!!
やはり深い。