ようやくダルバート

食べ歩き ,

ネパール滞在3日目の夜、初めてダルバートをいただいた。
ただしメニューには、ターリと記してある
場所は、5星ホテル「ドュワリカス」内レストラン「K R I S H N ASR A P A N」である。
まず真ん中には、自家農場で育てたオーガニックの黒米、白米、茶米が置かれる。
奥のボウルは、黄色いレンズ豆と黒いレンズ豆のカレーである。
右上からチキンカリー、大根のカレー、その右が干プラム、その下が水牛のB B Q、左隣がフェネグリークのアチャール。
左側は上から、南瓜、青菜、カリフラワーのサブジ、フライドポテト。
野菜も全て自家農園、完全オーガニックだという。
レンズ豆のカレーは、黒はうま味が濃く、黄色は、なぜか焦げたような匂いが微かにあってそのアクセントがクセになる。
右側陣では大根とフェネグリークの柔らかい酸味がいい。
水牛のグッと噛み締めると現れる滋味やチキンカレーの優しさも、たまらない。
そして左の野菜陣では、青菜もカリフラワーも野菜自体の味が生き生きと迫ってきて、さやのだけでご飯が進む。
それぞれの味が、スパイスや味付けに負けず、食材本来の味を立ち上がらせている。
本来なら、それぞれを混ぜ混ぜして楽しむのが流儀だが、一つ一つの味を噛みしめたく、あまり混ぜないで、食べてしまった。
六皿コースのメインとして出され、もう満腹だったが、今一度味を確かめたく、ご飯3種もカレーもお代わりした。
どれも塩気が淡く、品があるので、いくらでも食べられる気分である。
食材を育て、その食材に敬意を払い、料理を作る。
そうした料理は国境を超えて、気高い。
すべての料理は後ほど。