もう20数年のお付き合いとなる。

食べ歩き ,

もう20数年のお付き合いとなる。
前から気になっていた「高津川の天然鮎」料理を主菜に選ぶ。
今までフレンチやイタリアンで散々鮎料理をいただいた。
みなおいしいのだが、日本料理の塩焼に並ぶものはなかった。
多くのベテランシェフが手掛けないのは、
そのことを熟知しているからだろう。

しかし。
「ラブランシュ」で頭から一口食べた瞬間。
体に電流が走った。
塩焼の魅力を十二分に持ちながら、
フランス料理としてのエスプリと華やかさを持った料理。
食べた瞬間に、岐阜の泉屋に食べさせたいと思った。

30分間ローストした鮎は
骨まで食べられ、皮の香ばしさ、身のしっとり感
肝の香り、すべてが生き生きとしている
手前の野菜と海草のソースをつけて食べれば不思議
途端に口の中で苔の匂いが広がる。
そしてスイカと一緒に食べれば、
清流の中に立つ。

恐らく今週いっぱい。急げ。