ほうれん草3「ほうれん草と眼の関係」

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こうして、他の食材をも生かす、健気なほうれん草だが、健康面でも今注目されている。

すでに貧血や風邪の予防、身体の強化、リウマチ予防から、冷え性や肌荒れにいいとされているが、最近では老眼に効くと言われている。

目にいいといえばブルベリーだが、その根拠である抗酸化作用のあるアントシアニンは、摂取しても目に集まるわけではない。

しかしほうれん草の目にいい成分は、目に集まるのだという。

ほうれん草に大量に含まれる「ルティン」という色素成分は、中・高年の目の老化を抑える効果があり、これを摂取すると、物を見るときに中心的な働きをする「黄斑」とレンズである「水晶体」に集まるのだそうである。 

人は生来、一定量のルティンが目に持ち、目の酸化を防ぐために消化される。

だが体内では合成できないので、外から摂取して補給する必要があるのだという。 

ルティンは、人間の目にとって最もダメージが強い青い光(いわゆるパソコンやスマフォの光)を吸収するのだという。

また抗酸化作用を持っているので、活性酸素を取り除いてくれる。 

ほうれん草の他では、ケールやゴーヤ、ブロッコリーなど、黒っぽい緑黄色野菜に含まれているらしい。

つまりこれらの野菜は黒に近いので、たくさん光合成をできる反面、ダメージも強く受けてしまう。

そのため、生き残るための「回復力」が必要となり活性酸素を消すために、多くのルティンを蓄えるように進化したのである。

 ではどれだけ食べればいいのか。1日二株ほど食べればいいらしい。

二束ではない二株である。 

つまり毎日ほうれん草のおひたしを食べていれば、老眼になりにくいということになる。

もちろん薬ではないので、悪くなったも目が、治癒するわけではない。

僕など毎日パソコンやスマホと向き合う生活しているので、ほうれん草は必須だろう。

ほうれん草は、怪獣や魔獣の命名に負けない、栄養の怪物だったのである。 

そのうち「バハムートを食べて、目の回復を!」と書かれた短冊が、居酒屋を飾るのかもしれない。