とてもとてわがまなお客さんがいました。

食べ歩き ,

あるところにとてもとてわがまなお客さんがいました。
あるところに、こころのひろいお店がありました。
その店は、洋食屋さんでした。
こころが広いことをいいことに、わがままなお客はいいました。
「メニューにないものを作ってくれ」。
「じぶんの好きなように作ってくれ」。
たのんだものは、「マカロニサラダにハムカツね。ハムカツのハムは薄くしてね」。
[それから海老フライ。海老はさいまきで、衣はきめ細かくしてね」。
「後グラタンもね。グラタンはマカロニグラタンでマカロニは柔らかくして、他の具入れずに、ホワイトソースは柔らかめにして」。
「それからチキンソテーも食べたいな。じゃがバタそえて」。
「ご飯ものは、オムライス。あっオムライスは、ウースターソースもかけたいから、ケチャップなしで。ドライカレーやビーフシチューもいいな」。
無茶ぶりである。
でもこころが広いお店には、こころが広い老練なシェフがいて、こころよくうけてくれたのです。
すべてを望みどおりに作ったうえに、ウースターソースまで作っちゃった。
だからわがままな客は、どれほど喜んだことか。
だからついつい飲みすぎちゃったとさ。
グリル満天星が、グリル万歳星になった夜。