「ブロイラーだって、捌きたてを焼くならおいしんだ」。
今はもう70を超えるご主人は、そう言って焼鳥屋を始めた。
焼き鳥と言っても、捌きたてを焼くから串には刺さない。
注文の進み具合に合わせて、次々とさばいていく。
店名は、息子の名前からとって、「鳥樹」した。
その息子は、駅の反対側で独立し、同じやり方で焼鳥屋をしている。
「はいよ皮ね」。
親父さんはまだまだ元気で、明るく活発な声で注文に応える。
息子さんの店から親父さんの店へとはしごした。
鶏皮は(最後の写真二枚)、息子さんのほうが切り方が細かく、親父さんの方が焼きが強く塩も強かった。
比べも楽しいのだな。
旗の台「鳥樹」と「鳥樹本店にて」