43種類。
やはりこの人も変態である。
一人で厨房を切り盛りしているというのに、43種類もアラカルトで料理を用意している。
しかも行った日は満席で、16名のお客さんがいた。
普通なら頭に血が昇り、パニックになるだろう。
やはり変態である。
フランス料理好きなら、今やビストロでも消えてしまった料理を見つけて、歓喜するだろう。
その夜のメインは、リードヴォーが食べたく、「ヴォロヴァン」と「トリッパ・ア・ラ・モード・カーン」にした。
前菜は、「フロマージュ・ド・テット」に「サラダ・リヨネーズ」をお願いする。
奇しくも、「豚」「砂肝」「リードヴォーと鶏肉」「牛胃袋」という、肉だけの流れになってしまったが、嬉しい。
ビストで肉食わなきゃ、何を食うというんだ。
そしてペアリングではなく、ワインを一本取って、じっくり飲む。
好きな肉料理でワインをがぶ飲み。
ああ楽しい。
今度は一人で来ちゃおう。
全メニュー食べるまでは死ねないな。
「ビストロ・バー・アヴァン・コダマ」にて。