かすごは恥じらっているようだった 2013.02.22 日記 , 東京 , すし Tweet かすごは恥じらっているようだった。 凛々しい切り口を見せながら、舌にのせるとしなやかに身を崩し 微かな昆布の香りを漂わせながら、甘味を溶かしていく。 なんと艶っぽいかすごだろう。 先日この店で食べた、昆布と鰹節の力を少しだけ借りたかすごとは違う。 鯛としての気高さを芯に持ちながら、その品をさらけ出す事をはにかむ、いじらしい色気がある。 酢飯と魚。 「すし通」主人の目指す合一が、口中でほどけ、頬を赤らめた。