おばあちゃんの名前

食べ歩き ,

GERTIE」という店名は、おばあちゃんの名前だったという。
ここはブルクッリンのジューイッシュカフェである。
各種パンも全て焼いている。
ブルックリンで最後の朝食をとるには、散々悩んだ。
人気の「egg」や「Five Leaves」も欠かせない。
でもそうして行列が出る人気店より、日常を選んだ。
しかしその日常は、日本で体験できない非日常である。
GERTIE」の朝食は数種類、「GERTIE breakfast」は、目玉焼き、煮た白大豆、ケールの酸っぱ煮込みの定食。
BEST BIALY」は、
スモークサーモン スカリオンクリームチーズ 緑トマト。
なんてことはない、ベーグルサンドなのだが、自家製ベーグルの硬さとチーズの酸味とサーモンの旨味が抱き合って、しみじみとうまい。
RUBARB TOAST」は、
ルバーブ煮 クリームチーズ ネギみたいなオニオンのオープンサンドイッチ。
オニオンの辛味が効いていてバランスがいい。
なんてことはなさそうでいながら、毎朝食べたくなる、誠実がある。
「アップルマフィン」
ほのぼのとした美味しさ。
東京には、美味しい店がたくさんあるけど、なぜこんなさりげない店がないのだろうか。

ニューヨーク