熊本「ロカンダミヤモト」

おばあちゃんのみかん。

「冬になると、おばあちゃんがストーブの上にみかんをたくさん置いて、焼きみかんにして食べさせてくれたんです」。

宮本シェフは巨体を揺らしながら、嬉しそうに思い出話を語った。

昔のみかんは今のように甘くないので、焼いて甘みを感じさせやすくしてから食べていた。

その思い出を形にした「焼きみかんのゼリー」である。

昭和30年生まれとしては、一口食べた瞬間「懐かしい」と思った。

冷たいが焼きみかんである。

それはおばあちゃんの慈愛が滲んだ味だった。