あけましておめでとうございます

日記 ,

あけましておめでとうございます。
我が家の雑煮は、焼き塩ブリ入りである。
誰が何と言おうと、焼き塩ブリが入っていないと正月が来ない。
贅沢にとった昆布鰹だしの滋味に、ブリの血合いから滲み出た鉄分の酸味と脂のコクが溶け合い、幸せが増幅する。
ああ、今年も生かされているという感謝が、体の奥底からせり上がり、一年を生きる活力がみなぎっていく。
父方の曽祖父と曾祖母が鹿児島出身ゆえの、「ぶり雑煮」である。
前日から水に浸けた昆布の出汁を中心に、鰹節は控え目にし、二段熟成系(今回は玄蕃蔵と正田醤油)で香りつけ、田酒とわじまの塩で調味する。
ブリは長崎の神経締めした12キロの雄節部分。
銀座の某割烹から頂いた。
薄桃色なほど脂がのっているに、キレよく、雑味が一切ない。
モチは知人のNさんが、知り合いの農家から送ってもらった無添加。
優しい肌のきめに米の甘みがあって、つつつぅーと滑らかに伸びる素晴らしい餅である。
海老は、娘が料理教室で作ってきた海老。
蒲鉾は、昨夜スーパーで、6時過ぎて半額になるまで粘って買った、山上商店無添加。
二杯目は、お持ちとブリのみで。これまたいいのだな。
ああ、地球に感謝。

 

 

あけましておめでとうございます。
やはりブリがないと、正月がはじまらん。
刺身に焼き物、雑煮にもブリ。
塩ぶりを焼いたんをいれるんですね。
すると、ブリから脂と血合いの酸味が徐々に滲み出て、次第に味わいが深く濃く、幸せに向かって満ちていく。
ほら、椀の向こう側に少しブリの脂が浮いているのが見えるかな?
塩ぶりの塩味と味が濃くなるのを予測して、つゆの味を淡く仕立てるのがコツといえばコツ。
後は、出汁で炊いた聖護院カブと金時人参、焼いた餅に蒲鉾、ほうれん草、柚子皮に、登場を願おう。
どれが欠けても。ドラマが成り立たない。
一月一日のプライムタイムを盛り立てる、名俳優たちの共鳴なのです。