【高知炭水化物トライアスロン第三弾】こけらずし

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【高知炭水化物トライアスロン第三弾】
「真っ直ぐ切っちゅうきき.偉いねえ」。
高知のおばあちゃんはかしましい。
東の端っこ、東洋町にやってきた。
高知県人でも100人に1人も来ていないだろうという遠さである。
そこでいただいたのは、「こけら寿司」である。
こけら落としとして、表現される「こけら」は、木片のことを指す。
「昨日から具を用意して、夜の2時にご飯のスイッチ入れて、炊き上がったら塩と砂糖混ぜて、さめたら、一晩柚子酢につけておいた焼き鯖のほぐしたのと、柚子酢を混ぜて、型に詰めて具を乗せてを繰り返し、重しを乗せて1時間で完成です」
出来上がったこけら寿司は、ご覧の通りアートである。
昔は一晩押しをかけて、「投げても壊れんくらい」に固く仕上げたという。
白米が貴重だった時代に、お祝いの時は少しでも米をたくさん食べられようにという知恵である。
この柚子酢が危険である。
自然のまあるい酸味が、いくらでも食べられるように仕向けてくる。
もう3軒目だよ。この後も炭水化物だよ。
と思いながらも、もう一個食べちゃおうかな。