<2004年東京飲食店事情> 

<2004年東京飲食店事情> 

「コンプレックスからコンフォートへ」

 

2003年事情 食コンプレックス(複合)時代

 1,飽食とダイエット

 2,スローフードとファーストフード

 3,デフレ化と高級店

 4,モノとしての食べ物 情報としての食べ物

 5,複合(コンプレックス)ビルの乱立

 6,無国籍文化料理。ミクスチャー料理の流行

 

2003年の流行「さて粋か」

1,讃岐セルフ型うどんブーム

2,テーマパーク化

3,芋焼酎ブーム

4,郷土料理の深化

5,カジュアル化

 

2004の流行

1,立ち飲み店の急増  味の手帖見聞録を参照

2,新時代鉄板焼き店  味の手帖見聞録を参照

3,フレンチやイタリアンのカウンター化  イタリアン、アモーレ、ビンゴ後記

                          フレンチ、ザトトキ、5560-1437

ジャルダン・デ・サーブル3542-2200

4,白米ブームの過熱化 例 青山 京都紫の上田米殻店 3401-8234

5,郷土料理の充実  

6,和食新店ラッシュ   六本木 龍吟 銀座 小十やgenten 赤坂菊乃井等

7,豚ブーム更なる加熱

 

いま人は、人の匂いのする料理、人と人の距離が近い料理、自分の根源に戻れる料理を求めているのではないだろうか。

 

「コンフォートフード」

子どもの頃から慣れ親しんできた料理、あるいは、実際はそうではなくとも、そのことを想起させたり、錯覚したり、疑似体験するような料理。 食べると気分が穏やかになる料理。食べると陽気になる料理。

 愛する人が焼くパンの匂い。炊き立てご飯の香り。目の前で作る料理人の笑顔。目前で肉が焼ける香ばしい香る……。

 

 

レストラン例

下北沢 七草  昔の人が食べていた普通の食事をテーマに、豆の煮物や野菜類、豚と豆の

炊き合わせなど、日本料理なのに魚料理が一切ない。女主人

3410-2998

西荻窪 食べごとや のらぼう  冬瓜と鶏そぼろ、新じゃがと伏見唐辛子のカレーキンピラ、

          おからサラダなど、健やかなるおいしい料理を出す定食屋3395-7251

白金  心米  五種類のお米が選べる米に力を入れた店。5793-4556

麻布十番 ぎん香 干物料理屋「あん梅」の新店。紅殻焼きのかまどで炭炊きご飯と焼き魚を

出す。なんと冷蔵庫は、昔ながらの木製氷冷蔵庫。

下北沢  うない 都内随一の沖縄料理店。毎日沖縄から空輸する素材で、おばあちゃんか

ら教わったままの料理を店主が作る。ラフテーもチャンプルーも他店とは一

線を画すうまさ。お奨めは、豚のゴマソースミスダル。3422-4307

新板橋  栄児家庭料理 四川のおばちゃんが日本に来て、現地の家庭料理そのままに始め

た店。おなじみ回鍋肉は見たこともない姿。マーボー豆腐もうまいが薫り高

きソースがかかった蒸しナスおすすめ。3961-9188ロンエイと読む

銀座   ローゼンタール  老舗ドイツワインバーを、元ワイン雑誌女性編集者が買収。自分

たった一人で店を始めた。塩豚入り豆コロッケやドイツ風肉の盛り合わせな

どがお奨め。3574-8758

青山  ローブリュー  ご存知バスク料理の店。当初は牛肉や魚料理も置いていたが、今で

はすっかり豚専門店。冬ならカスレやシュークルート、自家製ブーダンがお

すすめ。前菜のラヴィゴットソースが添えられるテッド・ド・フロマージュは定

番。3498-1314

赤坂  コムアラメゾン  フランス南西地方ガスコーニュ地方料理専門店。3505-3345

青山  トラットリア・トンマジーノ   まさにトラットリア。シシリア料理専門店。陽気なおいしい

賑わいにあふれる店内。軽やかなサービス。実質的でうまい豊富な料理。

3401-1008

池袋  故郷   モンゴル料理専門店。骨つき羊肉のうま煮。羊肉餃子うまし。5951-8894

神谷町 カマロン スペインバル。子羊肉団子。北海だこと豆の煮込み、かすべの煮物、炊き

こみ土鍋ご飯。3432-7772

 

2004に新たに出会った素晴らしきレストランと料理  思いつくまま

 

1大阪日本橋 キュイエール ブルターニュ産地鶏のマスタード焼き

              ブルターニュ産舌平目のムニエル

         カウンターフレンチ 昔ながらのこれだけの平目にはこれだけのバターをあわ

すせねばならないという仕事の正統性を守りつつ、前菜やデザートに前衛的な

料理をもって来る大胆繊細。 6641-3732

2,下北沢   七草     トウモロコシの冷すりながし

              くらかけ豆

3,銀座    genten    ご存知「いま日本料理で一番面白い店」。角館から12月に上京 。    きりたんぽ鍋ののテリーヌ 桜海老のてんぷらと天つゆのヌーベ

               紫蘇のシャーベット   3564-1511

4,銀座    ローゼンタール 塩豚と白インゲンのペンネ

5,四谷    チェッピーノ 沖縄あぐー豚のコートレット  33589-4311

6,西麻布   ビンゴ   料理を普通のコースとは違い、できた順に出すというんなり変わっ

たイタリアン。しかしうまい。 蝦夷鹿のシンタマと羊レバーのグリル

               アンコウとカワハギ 豆のスープ    3425-8008

7六本木   アモーレ   暴れ者元ラ・ゴーラシェフ沢口氏の店。メニューはなく、来た人と

本日入った素材で相談しつつ作るという、上級イタリアン愛好者が泣

いて喜んでいる店。常連によるサロン的雰囲気も。溺れタコ白いポレ

ンタ添え、アンコウのロースト   5413-7201

8,神谷町   ラ・パッスィオーネ 柿の料理ただ当たり前のようで歩いて、塩の使いが驚くほ

ど精妙で見事。たまねぎは弱火のオーブンで六時間ローストしたも

の。ほっき貝のソテーと玉葱のロースト3591-5257

 

9,中目黒   パリアッチョ 鉄板焼きイタリアン  にぎやか鶏のタリオリーニ

              仔羊の背肉の鉄板焼き 5722-3977

 

10,西麻布   Ahill        焼きカレー   5766-2020

 

番外

下北沢 うない    ミスダル     

上野 韻松亭     3821-8126  大正時代から料亭をリニューアル。鶏すきとすき焼きがメイン。庭の照明をかの石井基子女史デザイン。 呉汁とゆし豆腐 店内からの光景