駅弁勝負第82回開店したての駅弁屋

駅弁

駅弁勝負第70回
新大阪の構内で、いきなり白いご飯が目に飛び込んできた。
開店したての駅弁屋である。
開店日は3/16で、店名は、「象印銀白弁当」 という。
そうあの象印が威信をかけて作った弁当屋らしい。
ご飯は三種類あり、理想の炊き方にした通常と、もちもち感を増したもちもちと、玄米による健康である。
散々悩んだあげくもちもちにした。
おかずもいくつかあるが、この回は菜食弁当という、だし巻き卵と野菜料理が詰められたお弁当にした。
弁当自体の製作は、神戸の老舗駅弁屋「まねき食品」がやっている。
弁当というものは、まず第一にご飯である。
冷めたご飯が美味しくなくてはいけない。
その点で、「ご飯が主役です」というキャッチコピーが書かれたこの弁当は、素晴らしい。
食べようと箸ですくうと、箸がずっしり重い。
いいぞ。
一致団結した米は、口の中でもちもちと弾み、バラバラになって舞っていく。
協調精神と独立精神が両立されていることが、おいしいご飯の条件である。
なにより気に入ったのは、喉へと消え行った時にふっと香る甘い香りであった。
おそらく駅弁界ではトップ3に入る、ご飯の旨さではないか。
え? 他の二つはどこかって?
新潟「コシヒカリ弁当」と崎陽軒「シウマイ弁当」である。
菜食のおかずは、出し巻き卵が品が良くよかった。
注文をつけるとすれば、ごぼうをサラダではなくきんぴらにする点とサツマイモの中華風が甘すぎツノで普通の煮物にした方が良く、あと椎茸の飴煮も欲しかった。
ご飯は美味しいが、ゴマが欲しい。
今度は買って乗車しよう。
さて勝負の方だが、隣40代前半男性はカツサンドにダイエットコーク、もう一名40代後半男性は、但馬牛弁当に飲み物なしと芸がなく、一人でご飯の美味しさに目を細めている僕の圧勝であった。